1概要・前提条件
macOS には標準で画面収録(画面録画)機能が搭載されており、追加のソフトウェアをインストールすることなく、画面全体または指定したエリアを動画として録画できます。主に2つの方法が用意されています。
| 対応 OS | macOS Mojave(10.14)以降 |
|---|---|
| 保存形式 | MOV(.mov) |
| 音声録音 | マイク音声の録音に対応(システム内部音声は標準では不可) |
| 保存先(既定) | デスクトップ(変更可能) |
| 必要な設定 | 「システム設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「画面収録とシステムオーディオ」で該当アプリの許可が必要な場合があります |
22つの録画方法の比較
macOS の標準画面収録には、以下の2つの方法があります。用途に応じてお選びください。
方法A:ショートカットキー
- 最も手軽で素早い
- ツールバーから直感的に操作
- 録画ファイルが自動で保存される
- macOS Mojave 以降が必要
方法B:QuickTime Player
- すべての macOS で利用可能
- 録画後すぐにプレビュー・編集可能
- 音量スライダーで録音レベルを調整可
- アプリ内で簡易トリミングが可能
3方法A:ショートカットキーで録画する
スクリーンショットツールバーを使う
ツールバーを表示する
⇧ Shift+⌘ Command+5 を同時に押します。画面下部にスクリーンショット/画面収録用のツールバーが表示されます。
録画モードを選択する
ツールバーには左から順にスクリーンショット系と録画系のアイコンが並んでいます。録画には以下の2つのモードがあります。
| アイコン | 機能 |
|---|---|
| 📹 画面全体を収録 | ディスプレイ全体を録画します |
| 📹 選択した部分を収録 | ドラッグで指定したエリアのみを録画します |
エリアを指定して録画する場合は「選択した部分を収録」をクリックしてください。
録画エリアを指定する
「選択した部分を収録」を選択すると、画面上に選択枠が表示されます。枠の端をドラッグしてサイズを調整し、枠の中央をドラッグして位置を移動できます。
「収録」をクリックして録画を開始する
ツールバーの 「収録」 ボタンをクリックすると録画が開始されます。タイマーを設定している場合はカウントダウン後に開始されます。
録画を停止する
録画を停止するには、以下のいずれかの方法を使います。
① メニューバー右上の 「■ 停止」ボタンをクリック
② ⇧ Shift+⌘ Command+5 を押してツールバーを表示し、「画面収録を停止」をクリック
③ ⌘ Command+Control+Esc を押す
4方法B:QuickTime Player で録画する
QuickTime Player の画面収録機能を使う
QuickTime Player を起動する
アプリケーションフォルダから QuickTime Player を開きます。Spotlight(⌘ Command+Space)で「QuickTime」と検索しても起動できます。
「新規画面収録」を選択する
メニューバーから 「ファイル」→「新規画面収録」 を選択します。ショートカットは Control+⌘ Command+N です。
録画設定を行う
録画ウィンドウが表示されたら、録画ボタン(●)の横にある 矢印(▼)をクリックして、マイクの選択や音量の調整を行います。
録画を開始する
赤い録画ボタン(●)をクリックした後:
・画面全体を録画する場合:画面上の任意の場所をクリック
・エリアを指定して録画する場合:録画したいエリアをドラッグで選択し、「収録を開始」をクリック
録画を停止する
メニューバーの 「■ 停止」ボタンをクリックするか、⌘ Command+Control+Esc を押して録画を停止します。
停止後、録画ファイルが QuickTime Player 内で自動的に開かれ、すぐに再生・確認できます。
5録画オプションを設定する
スクリーンショットツールバーの 「オプション」 をクリックすると、以下の設定を変更できます。
| 設定項目 | 説明 |
|---|---|
| 保存先 | 録画ファイルの保存場所を変更します。デスクトップ、書類フォルダ、クリップボードなどから選択、または任意のフォルダを指定できます。 |
| タイマー | 「収録」をクリックしてから録画開始までの待機時間を設定します。「なし」「5秒」「10秒」から選べます。 |
| マイク | 録画中にマイク音声を録音する場合、使用するマイクを選択します。「なし」にすると音声なしで録画されます。 |
| マウスクリックを表示 | 有効にすると、クリック時にポインタの周囲に黒い円が表示されます。操作マニュアル作成時に便利です。 |
| 最後の選択部分を記憶 | 前回の録画エリアの選択範囲を次回も引き継ぎます。 |
6録画ファイルの保存と確認
自動保存の確認(方法A の場合)
ショートカットキーで録画した場合、停止後に画面右下にサムネイルが数秒間表示されます。このサムネイルをクリックすると、プレビューやトリミングが行えます。何もしなければ、設定した保存先(既定:デスクトップ)に自動保存されます。
ファイル名は 「画面収録 [日付] [時刻].mov」 の形式になります。
名前を付けて保存(方法B の場合)
QuickTime Player で録画した場合、停止後に録画ファイルが自動的に開きます。メニューバーの 「ファイル」→「保存」 または ⌘ Command+S で任意の場所に保存してください。
簡易編集(トリミング)
QuickTime Player で録画ファイルを開き、メニューバーの 「編集」→「トリム」(⌘ Command+T)を選択すると、動画の先頭や末尾の不要部分をカットできます。
7ショートカットキー一覧
| 操作 | ショートカットキー |
|---|---|
| スクリーンショット/画面収録ツールバーを表示 | ⇧ Shift+⌘ Command+5 |
| 画面全体のスクリーンショット | ⇧ Shift+⌘ Command+3 |
| 選択範囲のスクリーンショット | ⇧ Shift+⌘ Command+4 |
| QuickTime Player で新規画面収録 | Control+⌘ Command+N |
| 録画を停止 | ⌘ Command+Control+Esc |
| 保存 | ⌘ Command+S |
| トリミング | ⌘ Command+T |
8よくある質問(FAQ)
⇧⌘5 を押してもツールバーが表示されません
macOS Mojave(10.14)以降でのみ利用可能です。お使いの macOS のバージョンを「 メニュー → このMacについて」で確認してください。古いバージョンの場合は、QuickTime Player(方法B)をご利用ください。
録画にシステム内部音声が入りません
macOS の標準機能ではシステム内部音声(アプリの再生音など)は録音できません。内部音声を録音するには、仮想オーディオデバイス(BlackHole、Soundflower など)を別途インストールし、オプションのマイク設定で選択する必要があります。
「画面収録とシステムオーディオ」の許可を求められました
macOS のセキュリティ機能により、初回の画面収録時にアクセス許可が求められることがあります。「システム設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「画面収録とシステムオーディオ」から対象アプリを許可してください。設定変更後、アプリの再起動が必要な場合があります。
録画ファイルが MOV 形式ですが、MP4 に変換できますか?
macOS の標準機能では MOV 形式で保存されます。MP4 形式が必要な場合は、QuickTime Player で録画ファイルを開き、「ファイル」→「書き出す」から解像度を選択して書き出すことで変換できます。また、iMovie やサードパーティの変換ツールも利用可能です。
録画中にエリアのサイズを変更できますか?
録画中にはエリアの変更はできません。録画開始前に、選択枠の端や中央をドラッグして適切なサイズ・位置に調整してください。「最後の選択部分を記憶」オプションを有効にしておくと、次回も同じエリアを使えるので便利です。
録画した動画にマウスカーソルが映りません
ツールバーの「オプション」→「マウスポインタを表示」が無効になっている可能性があります。録画前にこの設定を確認してください。